パイナップルはさわやかな酸味と甘みが魅力のトロピカルフルーツですが、他の果物にはあまり見られない特徴として、「ブロメライン」と呼ばれるタンパク質分解酵素の一種が含まれていることが挙げられます。
酢豚にパイナップルが入れられるなど、パイナップルが肉を柔らかくすることはよく知られていますが、その理由はタンパク質分解酵素であるプロテアーゼに分類される「ブロメライン」によるものだったのです。
また、ブロメラインには、腸内の老廃物や余剰物を分解する働きもあるそうなので、腸内環境の改善にも役立ってくれそうです。さらに胃液の分泌を活発にして、胃腸の健康を保つ効果もあると言われています。
しかし酵素は50℃を超えるとその効果を失ってしまうとされているため、パイナップルを加熱するのは避けたほうが良さそうです。
さらに、パイナップルには食物繊維も含まれているため、ブロメラインとの相乗効果で腸内の環境を健康に保ってくれそうです。
そのほか、パイナップルにはビタミンCが可食部100gあたり27mgと、柑橘類に匹敵するほど豊富に含まれています。ビタミンCには強い抗酸化作用のほか、ストレスから守ってくれる働きもあるとされているため、免疫力の維持には必要不可欠です。