チーズの免疫力効果腸内改善と皮膚や粘膜の健康維持。

 体を温めてくれる食品であるチーズには、プロセスチーズとナチュラルチーズ、さらにナチュラルチーズにもパルメザンやカマンベールなど様々な種類があります。

 それぞれ匂いや味のくせが違ってくるチーズは、一度ハマるとやめられなくなる食べ物ですが、栄養成分に目を向けてみると、免疫力効果に期待できるものが多く含まれています。

 一般的にチーズはビタミンAやたんぱく質、カルシウムなどが豊富だとされていますが、免疫力効果という視点では、乳酸菌とビタミンB群が含まれていることに目を向けてみたいと思います。

 チーズは生乳を発酵させて作る食品のため、乳酸菌が深く関わっています。ナチュラルチーズは生乳に乳酸菌やたんぱく質を固める凝乳酵素(レンネット)を加えて作られますが、乳酸菌や酵素は完成したチーズの中でも生き続けていると言われています。

 よく耳にするチーズの「熟成」とはこの乳酸菌や酵素、カビのはたらきによって乳のたんぱく質や脂肪などを分解し、様々なチーズの個性的な風味や組織 を作り出すことです。熟成期間によってチーズは味や栄養が変わってきます。

 さらに、有害微生物の増殖を防いだりと、チーズ作りに使われる乳酸菌は有益な働きをしていますが、これらの働きは乳酸菌の種類によって異なるので、チーズの種類によって混合して使われています。

 チーズの乳酸菌の詳しい効果についてはまだあまり分かっていないようですが、腸内環境の改善に役立ち、免疫機能を高めてくれるのは確かです。

免疫機能維持に欠かせないビタミンB2、B6、B12

 また、チーズに含まれているビタミンB群は、免疫機能や、皮膚、粘膜などの健康維持に必要不可欠です。

 ビタミンB2は脂質と糖の代謝を高めてくれるため、生活習慣病の予防や改善といった免疫力効果があります。さらに皮膚や粘膜を健康に保ち、成長を促進してくれる効果もあります。

 ビタミンB6はたんばく質の代謝を促進するために欠かせないビタミンとされています。たんぱく質を分解してアミノ酸にする酵素などの補酵素としてそのはたらきを助けます。そのため、不足すると皮膚の健康を維持できなくなるなどの支障が出て来る可能性があります。

 ビタミンB12は赤血球の生成を促進し、赤血球を作る脊髄や胃腸の粘膜など細胞分裂の活発な組織で活躍するため、免疫機能を正常にする働きがあります。

 チーズは栄養豊富で免疫力アップも見込めるとなると、いろんな種類を食べてみたくなりますね。


cheese