免疫力を高める食材探し隊

身の回りにある食べ物の中で、栄養豊富で免疫力を高める効果がある健康的な食材・食品は何だろうと興味が湧き、その栄養成分を調査する旅に出てみたくなりました。

食物繊維

らっきょうの栄養成分といえば食物繊維とフルクタン、硫化アリル。

らっきょうの免疫力効果は、腸内環境改善、血流改善、肥満予防、生活習慣病予防。

2015年12月10日のNHKのBS放送で、らっきょうを毎日食べ続けると腸内環境が改善されるという内容の番組がありましたが、らっきょうには確かに食物繊維が100gあたり21gと非常に豊富に含まれています。

そのうち水溶性の食物繊維が19g、不溶性食物繊維が2.4gと、圧倒的に水溶性の食物繊維が多く含まれています。

水溶性食物繊維とは水に溶けやすい食物繊維のことで、一方、不溶性食物繊維とは水に溶けにくい食物繊維のことですが、善玉菌のエサになりやすいのは水溶性食物繊維の方だと言われています。

そのため普段の食事に加えて、らっきょうを1日3~5粒程度、毎日食べるようにすることで、腸内の善玉菌や日和見菌の割合が増えるということです。

またビフィズス菌やバクテロイデスといった腸内細菌は、食物繊維を分解することで余計な脂肪の蓄積を防ぐ短鎖脂肪酸を生み出し続けるそうです。この短鎖脂肪酸は【善玉元気】などのサプリメントでも摂ることが出来ますが、らっきょうを食べるようにすることで腸内環境を整えることも、ダイエットに効果的だと言えそうです。

もちろん、腸には免疫細胞の大半が集まっているとされていますので、腸内環境を改善していくことは免疫力アップにも大きくつながります(参考サイト 「腸内フローラ改善生活」)。

さらにらっきょうには「フルクタン」という食物繊維の一種が含まれているそうですが、この「フルクタン」にも体内の脂肪吸収を抑える効果があるとして話題になっています。

らっきょうに含まれる食物繊維自体にもそのような効果があるとしたら、腸内細菌によって生じる短鎖脂肪酸の効果と合わさって、かなりの肥満予防効果が期待できると考えられます。

そのほからっきょうにはニオイや辛みの成分である硫化アリルが含まれていることも大きな特徴のひとつです。

硫化アリルには強力な抗酸化作用があるため、活性酸素による細胞の老化を防ぐ働きがあります。そのため生活習慣病の予防に効果があるとされています。

またらっきょうに含まれている硫化アリル化合物のジアリルスルフィドは、体内で発ガン物質を解毒する酵素を活性化すると言われており、ガンの発生を予防する働きがあるとされています。

らっきょう


それ以外にも硫化アリルはエネルギー代謝に必要なビタミンB1の吸収を助けるため、疲労回復にも効果があるそうです。

らっきょうは「畑の薬」と言われているだけあって、毎日食べ続けることで、らっきょうに含まれる食物繊維や硫化アリルなどが、免疫力の向上にかなり寄与してくれそうです(ただしらっきょうの食べ過ぎには注意です)。


福井県産 花らっきょう (三年子) 5袋入



農薬不使用 さわやからっきょう×5袋


桃の栄養成分といえば食物繊維、カリウム、ナイアシン。

桃の免疫力効果腸内改善、整腸作用、血流改善。

 「白鳳」「黄金桃」「清水白桃」「ネクタリン」「秀峰」といった品種群があるには、食物繊維(ペクチン)やカリウムといった栄養成分が豊富に含まれています。

 食物繊維には腸内の善玉菌のエサになることで、善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれる整腸作用がありますし、水溶性の食物繊維には糖分やコレステロールの余分な吸収を抑える働きもあります。さらに、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、腸内に溜まった余計な残留物を排出してくれるため、便秘の解消にも効果を発揮します(より詳しい食物繊維の免疫力効果・効能についてはこちらを参照してください)。

 また、カリウムは、ミネラル群の一種で、血圧を下げる効果があります。また、ナトリウムとのバランスをとりつつ、細胞や神経、筋肉組織を正常に保ったり、血圧を調整したりする働きもあります。

 それ加え、桃にはナイアシンが比較的多く含まれています。ナイアシンは、ビタミンB群の一種、それも「水溶性ビタミン」で、特に肉、魚、レバーなどに多く含まれている栄養成分です。糖質・脂質・たんぱく質の三大栄養素から、細胞でエネルギーを産生する際に酵素の働きを助けるという重要な役割があり、皮膚や粘膜の健康を保つためにも欠かせません。また、コレステロール値を下げる働きもナイアシンにはあります。

 他にも、緑茶に含まれていることでよく知られている「カテキン」が桃には含まれています。カテキンには、細胞をサビつかせ多くの病気を引き起こす原因となる活性酸素の働きから、細胞を守る抗酸化作用があります。

 とろける食感、果汁がたっぷりの桃は、7~9月が旬のため、だんだん涼しくなってきたころに美味しくいただきたい果物です。

peach

玄米の栄養成分といえばミネラルと食物繊維、γ(ガンマ)-オリザノール。

玄米の免疫力効果は、生活習慣病予防、腸内改善。

 玄米は古来から日本人の健康的な生活を支えてきた主食であるとされています。

 玄米とは稲からもみ殻だけを取り去ったものを指し、玄米から糠(ぬか)を取り除き胚芽を残したものを胚芽米、胚芽米から胚芽を取り去ったものが白米と呼びます。

 玄米の糠(ぬか)には免疫力を高める栄養素、特にビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。

 まず、ビタミンについては、ビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEには老化防止、血流改善などのはたらきがあり、また、ホルモンバランスの調整して更年期障害に対して効果を発揮するとも言われています。

 また、玄米にはビタミンB群も、白米よりたくさん含まれています。ビタミンB1やB2、B6、ナイアシンや葉酸などが特に豊富ですが、中でもビタミンB1は100gあたり白米の約5倍も多く含まれている点は注目に値します。

 ビタミンB1は糖質をエネルギーに換える役割があり、不足すると疲労が溜まりやすくなったり、イライラや集中力の低下を招いたりするとされています。

 次にミネラルについてですが、カリウムやカルシウム、マグネシウムやマンガン、鉄、亜鉛などのミネラル群が白米よりも豊富です。

  これらのミネラルには骨や歯・血液など体の構成成分となったり、神経・筋肉機能を正常に保ったりするはたらきがあるため、人間に身体には必要不可欠だとさ れています。また、酵素の働きをサポートする作用や脳を活性化するはたらきもあります。そのためミネラルは免疫力維持には欠かせない重要な栄養素だと言え ます。

 特に普段なかなか摂取しにくく、不足がちになる鉄が玄米には多く含まれていることは注目に値します。鉄は貧血の予防や女性の不妊症の改善に効果があるとされていますが、例えば鉄が多く含まれている牛肉を毎日100g以上摂取するわけにはいきません。

 しかし玄米には100gあたり2.1mgの鉄が含まれているため、玄米を主食にし、1日に茶碗で3杯食べれば、玄米の鉄は牛肉より吸収率が低いとはいえ、かなりの鉄を補うことが出来ます。

 ちなみにミネラル類は過剰に摂取すると、様々な弊害が生じるとされていますが、現代社会においては、どちらかといえばカップラーメンなどの加工食品の流通が原因で不足がちになることが多いため、玄米を利用してのミネラル不足解消は非常に有効だと思われます。

 玄米はまた、ビタミンやミネラル以外に食物繊維が100gあたり白米の約6倍と非常に豊富なことも注目したい点です。食物繊維は、腸内の発がん物質など有害物質を排泄して、腸内をきれいにしてくれます。腸には、「腸管免疫」と言われるほど免疫細胞の大半が集中しています。したがって、腸内がきれいになれば善玉菌が増え、サイトカインという免疫活性物質の分泌が促進されるようになるので、リンパ球を活性化し免疫力が高まります。

 食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、玄米には水溶性よりも不溶性のほうが多く含まれています。

 不溶性食物繊維には、水分を保持する保水性が高く、胃や腸で水分を吸収して大きくふくらむため、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促進するという特長があります。そのため便秘の解消などに効果を発揮します。

 また、玄米のような不溶性食物繊維を多く含んでいる食材には、肥満を予防する効果があるとされています。不溶性食物繊維が多く含まれている場合、口の中でよく噛む必要があり、咀嚼(そしゃく)の回数が増えることで唾液の分泌量が増加し、満腹感を得やすくなるとされています。

 しかも、なかなか消化されないために胃の中に残っている時間が長く、満腹感を長時間得られるため、肥満を予防する効果があるとも言われています。

玄米に含まれているγ(ガンマ)‐オリザノールやフィチン酸といった有効成分にも注目。

 さらに、玄米にはビタミンやミネラル、食物繊維などの他に、γ(ガンマ)‐オリザノールやフィチン酸といった成分が含まれていることが注目されています。

 γ(ガンマ)‐オリザノールは米ぬかや胚芽に含まれているポリフェノールの一種です。γ(ガンマ)‐オリザノールには、コレステロール低下作用、抗がん作用、抗酸化作用、脳機能の改善作用など、多くの免疫力効果があると言われています。また、γ-オリザノールは、脳の視床下部に直接働きかけて自律神経を調節するため、自律神経失調症にも効果があるとされています。

 フィチン酸は、強い抗酸化作用、抗がん作用、排毒排泄作用などがあることで注目されているリン酸化合物の一種でビタミンBの仲間です。

 その他にも、NK細胞の活性化や抗酸化作用があるアラビノキシラン、肝機能改善や動脈硬化予防効果があるイノシトール、精神安定作用があるGABA、認知症予防の効果があるフェルラ酸などの免疫力を高める有効成分が多く含まれています。

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 このように玄米は、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なうえ、生活習慣病やがん、認知症などの予防にも効果があるとされるγ‐オリザノールやフィチン酸などの有効成分が含まれているため、免疫力を高めてくれる食材として積極的に毎日の食生活に採り入れたいものです。

 しかし玄米を「食べにくい」と感じたり、毎日炊くのが面倒だと思ったりする方も多いはずです。そんな時は、玄米の栄養を手軽に毎日の生活に採り入れられる、玄米が焙煎・粉末状になった「玄米まるごと玄煎粉」が食べやすくてオススメです。

 「玄米まるごと玄煎粉」のスゴイところは、

「焙煎」⇒「マイナスイオン処理」⇒「粉挽き」⇒「マイナスイオン処理」⇒「袋詰め」


という製造工程をこなし、玄米を丁寧に焙煎・粉末状にすることで、お米を炊いて食べる時よりも、栄養の吸収率がアップがしている点です。

 また、安心・安全に徹底的にこだわり、残留農薬や放射性物質ゼロのため、子供からお年寄りまで安心して食べることが出来ます。独り暮らしで、普段、ビタミンやミネラルなどの栄養バランスが偏っていると感じる方や、ダイエットのために食物繊維が豊富な玄米を食事に採り入れてみたいと考えている方に、特にオススメです。
手軽で食べやすい「玄米まるごと玄煎粉」

里芋(さといも)の栄養成分といえばムチンと食物繊維とカリウム。

里芋(さといも)の免疫力効果は、粘膜の保護、疲労回復効果、生活習慣病予防。

 しっとりとした湿り気とぬめりがある里芋(さといも)は、芋類の中でもカリウムや食物繊維が特にたっぷり含まれているので、高血圧予防や生活習慣病予防に効果的です。


 カリウムは細胞の外液に存在するナトリウムとの均衡を保ちながら、細胞を正常にしたり、血圧を調整したりして、常に一定したよい体内の状態を維持する役割があります。

 また、食物繊維は腸内の善玉菌のエサになることで知られています。人の腸には免疫細胞の大部分が集まっているため、善玉菌の働きで腸内の環境を改善をすることは、排泄を促すと共に免疫力を高め、心筋梗塞、糖尿病、肥満などの予防にもつながります。

 しかしさといもで特に注目したいのは、さといも特有のぬめりのもとになっている「ムチン」やガラクタンといった成分の免疫力効果です。

 ムチンとは、たんぱく質と多糖類であるガラクタン、マンナンなどが結合した粘性物質のことで、さといもや納豆に含まれているだけではなく、人間の涙、唾液や胃液といった分泌物や胃腸の粘液などにも含まれています。

 ムチンは特に涙に含まれる成分の一つであるため、優れた保水力を持っていることが知られています。目の表面を覆う涙は、油層と水層とムチン層によって構成されているのですが、その仕組みが水分を角膜に密着させて蒸発を防ぎ、目の潤いを保ってくれています。

 したがって涙の性質が低くなると、涙が均等に目の表面を覆うことが出来なくなると言います。そのため、ムチンが不足すると、異物や雑菌が目に入りやすくなり、ドライアイを始めとした様々な目の病気を引き起こすことになると言われています。

 さらに、ムチンには粘膜を保護する働きがあることでも有名です。胃の粘膜や鼻や口など呼吸器の粘膜にはムチンが含まれているため、胃酸を防いだり、風邪やインフルエンザなどのウイルスの侵入を妨げたりする免疫力効果があると言われています。

 他にもムチンには、たんぱく質を分解する酵素が含まれているので、食べ物から摂取したたんぱく質を吸収しやすくする働きがあるそうです。たんぱく質が吸収されやすくなると、それだけエネルギー源として効率良く利用することができるようになるので、疲労回復の効果が期待されています。

 ちなみにムチンは熱に弱いそうなので、さといもを食べる際にムチンの免疫力効果を期待する場合は、加熱を避けた調理をする必要があります。

 また、食物繊維の一種であるガラクタンにも、脳細胞を活性化して認知症を予防したり血圧を下げたりする免疫力効果があると言われています。

 さといものぬめりのちからをうまく毎日の生活に摂り入れれば、免疫力が高まること間違いなしですね!



satoimo

 

ごぼうの栄養成分といえば食物繊維、リグニンとイヌリン。

ごぼうの免疫力効果は、整腸作用、ガンの予防、滋養強壮。

 ごぼうを食べるのは世界の中でも日本や台湾だけで、中国ではもともと利尿作用がある薬草として扱われていたのが日本に伝わって来たと言います。そんなごぼうの栄養成分に目を向けてみると、カリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

 しかし、ごぼうが免疫力を高める食材として注目を浴びるのは食物繊維が非常に多く含まれているからです。ごぼうは水溶性と不溶性の両方の食物繊維を豊富に含んでいます。

 セルロースやリグニンは腸の蠕動(ぜんどう)を刺激し、腸内の善玉菌の発育を促すため、便秘の解消に効果が大きいとされています。特に不溶性食物繊維のリグニンは腸内の発ガン性物質を吸着し、大腸ガンの予防といった免疫力効果があると言われています。



 それに加え、イヌリンという食物繊維に含まれる炭水化物の一種がごぼうには多いとされます。イヌリンは糖質の吸収速度を緩慢にし、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐはたらきがあるため、糖尿病を予防する免疫力効果があると言われています。また、分解されるとフラクトオリゴ糖としてはたらくために整腸作用もあるとされています。

 さらにごぼうは昔から男性の強精剤と言われてきましたが、その理由は滋養強壮効果があるアルギニンという成分が含まれているからだと考えられています。アルギニンはアミノ酸のうちの一つで成長ホルモンの合成に関与しているため、筋肉を維持したり生殖の可能性を高めたりすると言われています。

 ごぼうは腎臓の機能を高め、利尿効果もあるので、体内の毒素を排出してくれます。そのためごぼうを常食にすると血液がきれいになっていくので、肌荒れや吹き出物といった肌のトラブルへの対策にも有効だとされています。

 しかしいくらごぼうが免疫力を高めるといっても、毎日きんぴらごぼうというわけにはいきませんし、なかなかごぼうを料理で使えない場合も多いと思います。そんな時は、アンチエイジングで有名な南雲吉則氏が勧めているように「ごぼう茶」を飲む習慣を持つのが良いと思います。


gobou


 

海苔(のり)の栄養成分といえばビタミンA、食物繊維、カルシウム。

海苔の免疫力効果生活習慣病予防、貧血予防、整腸作用、骨粗しょう症予防。

 おにぎりやふりかけなど、日本の食生活に欠かせない海苔(のり)ですが、実は海苔にはかなり豊富に栄養成分が含まれています。海苔に含まれる栄養がもたらしてくれる免疫力効果は以下の通りです。

・たんぱく質    

 海苔のたんぱく質はアミノ酸スコアが大豆よりも高く、非常に良質です。また、肝臓がアルコールを分解する時、たんぱく質を消費するので、お酒を飲むときに海苔をつまむと良いとされます。

・ビタミンA、ベータカロテン    

 小腸で吸収されたベータカロテンは、必要な分だけビタミンAに変換されます。ビタミンAは免疫機能を維持するほか、皮膚や粘膜などの健康を保つ働きがあり、不足すると免疫力が低下し、のどや鼻から細菌やウイルスが侵入しやすくなるため、風邪などの感染症にかかりやすくなると言われます。海苔二枚で育ちざかりの子供に必要な量が補えます。

・ビタミンB1、B2 

 ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える役目があるので不足すると疲労が溜まりやすくなるとされています。ビタミンB2は、糖質や脂質、タンパク質からのエネルギーの生成に関わってくる栄養素です。ビタミンB1、B2は海苔約3枚分で成人女性の1日の必要量を補えると言われています。

食物繊維

 海苔の約3分の1は食物繊維で、ほうれん草の約2倍近くも含まれています。食物繊維には腸内をきれいにしてくれるはたらきがあります。また、コレステロールを吸着して体外に排泄し、発がん物質なども外に出すはたらきもあるため、動脈硬化症や糖尿病、大腸ガンなどの生活習慣病を予防する免疫力効果があります。特に海苔の食物繊維は水溶性のため、胃壁や腸壁を傷つけることなく穏やかな整腸作用を行ないます。

・鉄分

 鉄分はミネラルの一種で、身体の全身に酸素を運ぶ大切な役割を果たしています。現代人は知らない間に鉄分が不足し、鉄欠乏性貧血に陥っている場合が多いと言われていますが、海苔約5枚分で、牛レバー1切れ分に相当する鉄を補えると言われています。

・カルシウム

 
海苔には現代人に不足しがちなカルシウムが豊富に含まれています。海苔やワカメなどの海藻に含まれるカルシウムは吸収されやすく骨を丈夫にするので、骨粗しょう症の予防に効果的です。

・EPA

 海苔には、EPA(エイコサペンタエン酸)も豊富に含まれています。EPAには動脈硬化の予防や改善に役立つとされています。また、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らしたりする効果があるため、血栓症や心筋梗塞、生活習慣病の予防に免疫力効果を発揮すると言われています。

・タウリン

 タウリンには、悪玉コレステロールを減らすはたらきがあり、高血圧による動脈硬化、心筋梗塞、脳血栓などを予防する免疫力効果があると言われています。また、肝機能を高めアルコールの分解を早めるため、二日酔いを防いでくれます。
 
 こんなにも栄養成分が凝縮されている、海の恵みとも呼べる海苔を、みそ汁やお茶漬けなどでぜひとも毎日の食卓に採り入れて、普段から免疫力効果を高めていきたいですね!

nori

わかめの栄養成分といえば食物繊維とフコイダン。

わかめの免疫力効果高血圧予防、免疫力活性化、がん細胞の自滅。

 「海の野菜」とも呼ばれるわかめには免疫力を高めてくれる栄養成分がたくさん含まれています。タンパク質や鉄、ビタミン類も含まれていますが、何よりもまずわかめは食物繊維が豊富です。

 わかめの食物繊維は、およそ80%が水溶性のアルギン酸だと言われています。実はわかめの「ぬめり」の正体はこのアルギン酸によるのだそうです。

 水溶性食物繊維のアルギン酸には、大腸内で発酵・分解されると、腸内環境が良くなる整腸効果があります。また、体内の塩分を外に排出する作用や、血中のコレステロール値を下げる働きもあります。そのために高血圧予防や生活習慣病の予防に免疫力効果を発揮すると言われています。そのほか、放射性のストロンチウムや重金属のカドミウム等有害物質を体外に排泄してくれるそうです。

 さらにミネラルの一種であるヨウ素(ヨード)も多く含まれていますが、ヨウ素は新陳代謝を促し、子供の成長を促進する働きがある甲状腺ホルモンの主原料になります。また、ヨウ素には血液中のコレステロール値を下げる働きがあることも分かってきたそうです。

海藻のネバネバ成分「フコイダン」がすごい!

 それ以外では海藻のネバネバ成分である「フコイダン」の働きが免疫面で注目を集めています。 わかめの芽株(めかぶ)の部分に多く含まれ、外から体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃するNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化する働きがあるため、免疫力を高めてくれるとされています。

 また、フコイダンががん細胞にアポトーシス(自滅プログラム)を起こさせるという研究発表があり、がん治療の効果に期待されています。その他、抗ウィルス効果や抗アレルギー効果があることも近年の研究発表で分かってきたそうです。

 加えて、カルシウムが乾燥カットわかめ100g中に820mgも含まれています。カルシウムは周知のとおり、丈夫な骨や歯をつくるのに重要な働きをするほか、ストレスに打ち勝ったりイライラを防止したりする効果があるとされていますが、わかめはカルシウム源としては小魚にひけをとらないくらい優れていると言われています。

 わかめがこんなに栄養が豊富で免疫力効果が高いことを知ってしまうと、みそ汁やスープなどで毎日欠かさず食べたくなります!

 

wakame

きのこの栄養成分といえばβ-グルカン。

きのこの免疫力効果免疫力活性、抗がん作用。

 免疫力を積極的に高めたい時の食材としてきのこ類が挙げられます。菌類であるきのこにはビタミンB類やカルシウムの吸収を助けるビタミンDなどの栄養素を豊富に含んでいます。

 それ以外にもきのこ類には腸内をきれいにし、コレステロール値も下げてくれる食物繊維がたくさん含まれています。しめじやえのきたけなど、どのきのこ類も食物繊維が豊富ですが、エリンギは特にその含有量が高いです。

 また、免疫力に特に関係があるのが、きのこに含まれている「β-グルカン」という多糖体です。

 β-グルカンは免疫を担当するマクロファージやリンパ球を刺激して免疫力を活性化することが特に知られています。免疫力の向上の他にも、アレルギーの予防や改善効果、抗腫瘍効果があると考えられています。きのこ類の中では特にまいたけにはβ-グルカンが多く含まれているそうです。

 そのほか、しいたけに含まれるレンチナンはリンパ球やナチュラルキラー細胞(NK細胞)などの活性力を高める働きをするとともに、抗腫瘍効果(がん細胞増殖の抑制)があるとされています。そのため、抗がん剤として医療現場において活用されているほど免疫力効果が高いです。

 β-グルカンは高価な漢方薬にも使われているそうですが、スーパーなどで売られているシメジやエリンギ、まいたけなどにも豊富に含まれているので、出来るだけ毎日、免疫力を高める有効成分が多く含まれているきのこ類を食事に取り入れることで、免疫力の改善をはかりたいですね!

kinoko


レタスの栄養成分といえば食物繊維、さらにTNF-αの産生。

レタスの免疫力効果抗がん作用。

 免疫力を高めてくれる野菜のなかで意外と知られていないのがレタスです。よくハンバーグといった肉料理に添えられており、栄養が少なそうに見える印象が強いですが、ビタミンA、B1、B2、C、Eなどを適度に含み、食物繊維も豊富です。

 しかし、レタスの免疫力効果が注目される理由は、それだけではありません。

 どの野菜のエキスが、TNF-α(人間の体内のがん細胞を食べる生理活性物質<サイトカイン>の一種)を産生させやすいかを、元帝京大学の山崎正利教授が調査しました。実験で白血球中に野菜の抽出液を投与したところ、一番TNF-αを産出する野菜はレタスだったことが分かったのです。

 ちなみに二位は白菜、三位は小松菜でした。それにしても、レタスにこのような免疫力効果のパワーが隠されていたとは、驚きでした。

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ギャラリー
  • らっきょうの栄養成分といえば食物繊維とフルクタン、硫化アリル。
  • 柿の栄養成分といえばビタミンCとタンニン。
  • パイナップルの栄養成分といえば消化酵素(ブロメライン)、ビタミンC
  • 亜麻仁(アマニ)の栄養成分といえばα‐リノレン酸、食物繊維、リグナン。
  • 桃の栄養成分といえば食物繊維、カリウム、ナイアシン。
  • キュウリの栄養成分といえばホスホリパーゼ、βカロテン、カリウム。
  • サツマイモの栄養成分といえばビタミンCとヤラピン。
  • ホヤの栄養成分といえばビタミンB12とミネラル。
  • スイカの栄養成分といえばβカロテンとシトルリン。
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名前 伊澤晴秋

心と身体が調和し、真に健やかで幸福な日々を過ごすための秘訣を日々探求しています。

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