麦茶の免疫力効果は抗酸化作用と血流改善。
麦茶といえば夏の風物詩として知られていますが、実は麦茶には夏に飲むだけではもったいない様々な免疫力効果があることが分かってきました。
カテキンを含みトクホとしてコンビニエンスストアなどで売られている緑茶に比べると、身体に良いとされる理由がそれほど知られていないような気もします。しかし、健康に対するたくさんの効果・効能が麦茶にはあるのです。
まず、麦茶の免疫力効果には抗酸化作用があります。抗酸化とは、活性酸素が酸化によって細胞をサビつかせ、老化することを防ぐ作用のことですが、麦茶に含まれるPクマル酸などが、発がん性のあるペルオキシナイトライトに対し、高い消去活性をもつことが静岡大学の研究で分かっているそうです。
次に、麦茶に含まれる大麦をローストする際に作られる「ピラジン」という成分には、血流を良くする作用があるそうです。さらに血圧降下作用のあるギャバ(GABA)も含まれているそうなので、血流に問題があった場合、その改善に麦茶は役立ってくれそうです。
さらに、麦茶には胃を守ってくれるはたらきもあるそうです。麦茶に含まれる成分には、胃の粘膜を保護する作用や糖尿病の合併症を防ぐ効果、炎症を抑える作用などがあることが、静岡大学と京都薬科大学の研究で明らかにされています。
それ以外にも、麦茶はノンカフェインなので、子供からお年寄りまで安心して飲むことが出来ます。実はカフェインには利尿作用があるため、暑い時期にアイスコーヒーをたくさん飲んでしまうと、それだけお手洗いに行く回数が増えてしまいます。
また、麦茶はほてった体を冷ます働きもあるため、水分補給には清涼飲料水やアイスコーヒーなどをたくさん飲むよりも、麦茶を飲むことのほうが効果的だとされます。
これらの理由から、暑い夏以外でも煮出しやお湯だしで暖かい麦茶を飲む習慣を持つことは免疫力を高めてくれるので、健康には非常に良いと思われます。